「やがて君になる 遠見東高等学校生徒総会 」両部 感想
いつも通りタイトルまんまです。Twitterじゃ間に合わない気がしたから記事にします。語彙力、記憶、文章能力はお察しですが魂込めて書きますので許して。
形式としては昼の部、夜の部、朗読劇、音楽鑑賞(ライブパート)で分けたいと思います。朗読劇、ライブは昼と夜で大体同じだったのでまとめてお話しします。
【出演者】
安月名莉子
(敬称略)
【昼の部】
これ両部共通ですがこのイベントに「生徒総会」とあるので七海燈子役の寿美菜子さんの「起立、礼」から始まるの非常によい。なかなかない始まり方ですよね。
出演者の皆さんの自己紹介で堂島役の野上さんがキャラクターをリスペクトしてマイクを使わずに自己紹介したのがすごく印象的でした。あの人声も通るしかっこよすぎだろ。これが出来るのすごいよなあ。
・キャストが選ぶトキメキシーン
このコーナーは出演者がやが君本編でトキメキを感じたシーンを選んで誰が一番共感してもらえたかを選定するコーナーです。各々が選んだシーンはこちら
高田:ファーストキス(2話)
寿:お風呂シーン(11話)
茅野:燈子に抱きついて「さようなら」(8話)
市川:槙君が侑と燈子のキスを見たやつ(4話)
野上:生徒会室で燈子が「侑」呼びになったところ(7話)
ここで高田さんの選んだシーンで槙君役の市川さんが「ここでね、時が止まるんですよね」「そして時が動き出す」と実況してたのあまりにも面白すぎた!
市川さん自身が選んだシーンでキスした瞬間に「あっ、ああっ!」って槙君自身が言ってるみたいになって最高でした。この槙君役だからこそ許される所業よ。なかなかないでしょキャストが映像見て生で実況するなんて。イベントだからこそよな。
寿さんが選んだシーンで「槙君見てる?」「いや流石に見てませんよ…」っていじられてたのも笑うポイント。
選ばれたシーンは高田さんか市川さんかの決選投票の末市川さんに決定。この選ぶのも拍手の大きさだったりで判断したり決選投票したりって本当に生徒総会っぽくていいよね…
あとこの中で寿さんの選んだシーンで「合宿って…すごい!」とか市川さんの選んだシーンの「侑、えろい」みたいな3文字の短い言葉は結構やり直したりもしたとのこと。侑の「ずるい」とかもそうだけど短い言葉にいろんな感情が詰まってるから気合いれたそうです。
・やがて○○の話になる
やが君のラジオのコーナーをそのまま持ってきたそうです。オレ聞いてなかったのよラジオ…
説明すると「最初はAの話をしてたけどいつの間にかBの話になっていた」という状況を"自然に"作り出すコーナーです。普通に難しそう。今回はイベント特別仕様で2分の時間制限つき。
ラジオ本編だと高田さんと寿さんがメインパーソナリティなので二人はよくやってたらしいけどだんだん高田さんがポンコツ化したらしい…
これは二組に分かれてどっちが自然に話を変えられてたか競っていただきました。
・寿×茅野チーム
お題は「ゴールデンウイークの話から生徒会に入りたくなる話」になるというもの。これは目標は聞いてる人が生徒会に入りたくなるような話に持っていくのが目標。
ここで寿さんが自身のワンマンライブの話を持ち出し、そこからGWが開けると学生は体育祭とかの行事があるからそういったことを大事にしてほしいってスムーズに話題転換しててすごかった。そこから茅野さんに「どんな学校にしたかった?」って聞いてスカートの丈とか気になってたこと、もう少しみんなが意見を言いやすいようにしたかったと話して最後に「その学校に入りたい!」で終わったのでかなり綺麗にまとまってたと思う。ライブの話から学生を持ち出せるのお上手でした。
・高田×市川×野上チーム
お題は「合宿の話からやがてオススメのイベント物販の話になる」というもの。実際にいくつか物販を用意してくれたのでまあ有利に見えた。スタッフの手助けあるし…ね?
高田さんの「私に任せて付いてきてください!」という言葉を信じた市川さんと野上さん。信じない方が良かった…
「ちなみに二人は合宿の経験はありますか?」
いや「ちなみに」から始めるんかい!
「え、うん…」
「じゃあ今からここは合宿所ってことにしても大丈夫ですね?」
「!?」
あれよあれよという間にここが合宿所になってしまいました。あの暴れっぷりは初見の自分からすると笑うしかなかった…
「発声練習するぞー!」
「「「あー!」」」
ここでも一番声出てた野上さん流石です。市川さんもそれにならってやって、最後に高田さんがやったんだけど僕の中で多分一番声出てなかったのが張本人の高田さんなのがまた面白い。
「あー汗かいたー!あれ、着替えがない…!」
「高田さん、そんなときはこれ!やが君Tシャツ!今日だけだよ!背中に今日の日付も入ってるよ!」
「喉乾いたー!ペットボトルがない…」
「はい、このかわいいタンブラー!持ち運びも便利!ポケットにも…(ここでサイズ的にきついことを悟る)カバンには入るよ!」
「なんか踊りたくなってきたなー!曲が欲しいなあ…ラ、ラジオCD!」
以上、高田劇場でした。最後の無理やりCDに持っていこうとしてそのCDの内容がラジオの収録だから踊れるようなものじゃないんだよなぁ…市川さん、野上さんお疲れさまでした。特に野上さんはこれが初挑戦だったのによくやったよ…
勿論勝ったのは先輩チームでした。判定基準は”自然に”話の内容を変える点なのでね?
【夜の部】
こちらも「起立、礼」からスタート。今回違ったのは野上さんの自己紹介を受けて会場全体で合宿でやった発声練習をするというアドリブがあったこと。まさかイベントで発声練習すると思わなんだ。で、夜の部の前列の方でこの挨拶のタイミングで入ってきた遅刻者の型がいまして。
「今来た人が何が起こってるのか理解できてないよ説明して!」
「今から発声練習します!」
「発声練習するぞ!」←これを仁王立ちでめっちゃいい声で言う野上翔さんかっこよすぎだ流石に…
・キャストが選ぶいい雰囲気シーン
こちらも昼の部と同じく作中のシーンを選ぶコーナー。なんかいい雰囲気というより皆さんのお気に入りのシーンを選んでた気がする…
高田:体育倉庫のあれ(9話)
寿:雨宿り(8話)
茅野:何色の紫陽花が好き?3連(8話)
市川:水族館デート(13話)
野上:みんなで花火(11話)
勿論優勝は高田さんです。始まった瞬間にみんな笑ってたし歓声もすごかったわ。オレも騒いでた。
野上「これもっとでかいテレビで見てぇ!」
槙「見 て ま す よ」
堂島「ずりいよ槙おれにも教えろよ!」
高田「あ、槙君移動した!」
ネットでネタで言われてた槙君視点を中の人がやってくれるのやっぱ面白い。「このシーンをみんなで見るの?」「夜の部だしよくない?」「夜の部のテンションになってきた」ってキャストですら騒ぐしみんな大好きですね。
また、このシーン最初は高田さん黙ってたらしいけど監督が入ってきて「ここ息入れマース」って言われたらしく気合入れて頑張ってくれたそうです。最高にえろかったですありがとうございます。
・やがて○○の話になる
昼の部に引き続きこのコーナーです。今回は男性陣、女性陣になりましたが寿さんが「高田憂希がいる」ということで発作を起こしたり高田さんから解放された男性陣が喜んでたりと既にやらかす前提。
野上「だっていきなりここ合宿所にならねーもん!」
・市川×野上チーム
お題は「筋トレの話から帰ってすぐやが君が見たくなる」。二人ともまあなんとかなるでしょってスタート。
「いっちー(市川)筋トレしてたよね」
「はい、自宅で」アトイップン 「「…」」
「あ、でもデートとかでバッティングセンター行ってパカーンと撃ってみたくないですか?そんな感じのシーンがやが君7巻にあるんですけど」
「あーなるほど。でもデートとかなら水族館デートしてみたいなあ」
「なんかそんな感じの話見たくなってきましたね」
「おれも心あたりあるんだけど一緒に作品のタイトル言ってみない?せーの」
「「やがて君になる」」
途中会話途切れたけど上手いこと持っていきました。時間ぴったりに作品のタイトル言って終われるのもすごくポイント高い。市川さんも野上さんも経験浅いのにお上手ですごいなあ。
・高田×寿×茅野チーム
やっぱりやらかす前提だったけど「みんなに今までの集大成を見せよう!」ってことで結局高田さんが中心でやることになりました。
お題は「雨の日の過ごし方から好きになりそうなやが君のキャラの話になる」です。ここで先ほどのいい雰囲気シーンで寿さんと茅野さんがあげたシーンを思い出しながら読んでいただけるとなんか面白くなると思います。
「雨の日の過ごし方ということですが、茅野さんはどう過ごしますか?」
もうなぜかこれだけで笑いが起こる。なんでインタビュー形式なんだろう…
「ちなみに寿さんは…」
ちなみに好きだなおい。寿美菜子ついでかよ。
「雨と言えば紫陽花ですね、では紫陽花を想像してください!」
はい高田劇場スタートです。もう笑うしかない。
「あー雨…傘も見つからないし…お姉ちゃんに電話するか…」
「侑!」
「先輩!」
ここでアドリブで雨宿りのシーンを再現することになりました。しばらくしてして茅野さんが音もなく着席して笑いが止まらなかった…
「そういえば先輩さっき誰かといませんでしたか?」
「あれ、どこか行っちゃったみたい」
「空気の読める女性って素敵ですよね…」
「それどういう意味?」
はいおしまい。高田さんはここで沙弥香が好きになりそうになるように持っていくつもりだったようだけど寿さんにはその意思が伝わらなかったようです…
あくまで”自然に”話を変えられるかで勝敗判定するので男性陣の勝ち。でも笑いは間違いなく取ってたので「勝負に負けた」とコメントしてました。
【朗読劇】
仲谷先生の書下ろしの脚本です。昼の部、夜の部で内容は大体同じで多少変化あり。舞台は合宿1日目の夜です。上手な書き方があんまり思いつかないから箇条書きしてあとでちょいちょい補足していきます。
・夕食はカレー。侑と堂島が喜ぶ
・男子女子で分かれて買い物。女子組の会話に焦点をあてる
・昼の部で野菜担当。夏野菜カレーにしようとするも燈子がピーマン苦手なことが発覚して無難に普通のにんじん、じゃがいもなどになる
・ピーマンってワードだけでビクッってなる七海燈子さん…
・沙弥香「好き嫌いしてたら大きくなれないわよ」侑「大きくならないものはなりませんよ!」沙弥香「なんで小糸さんが怒るの…」
・夜の部ではお肉担当。ここで侑は中学の名残で結構食べるらしい
・カレーのルウの味は侑中辛、燈子甘口、その他辛口
・堂島だけ燈子が甘口と言ったことに気づかず「苦手な人に合わせたほうがいい!」という暴論で甘口になる。多数決とは何だったのか
・沙弥香は料理が下手(不器用?)
・堂島は料理が好き。「何のための眼鏡だ!」って言いながら玉ねぎをみじん切りにするも鼻にきて撃沈
・槙「先に温めるといいよ」堂島「槙…言うの遅くね?」
・堂島のお願いで侑が先輩二人を遊びに誘うことになる。昼の部で槙君はサイクリング、夜の部で堂島は釣りが趣味ということが明かされ、これに誘うという内容
・その誘い方で先ほどのやがて〇〇の話になるを逆輸入
・昼の部では「二日目のカレーの話からサイクリングに持ち込む」ということになるもあまりにもめちゃくちゃで槙君から「小糸さん、それじゃただの高田さんだよ…」とツッコミが入る(市川さんは事前にこのアドリブの許可を先生から頂いた模様)
・夜の部では「夏は泳ぎに行きたくなるという話から釣りに行こう」という話になる。割と上手く運べていたけど七海燈子さんがすけべすぎて小糸侑の水着のことしか考えてなくて失敗
・福神漬けを買い忘れてて沙弥香、槙君が凹む。他三人はなくてもいいと言ったが沙弥香は「あなたたちそれ本気で言ってるの…?」とマジギレ
・じゃんけんで負けて侑が買いに行くも燈子が付いていく
・その理由が姉を亡くしたときのことを思い出し、侑が遠くに行ってしまうのではないかと不安だったから
・その気持ちを察して手をつないでコンビニまで。最後に余った予算で二人だけの秘密でおやつを購入しようと燈子が提案
・本朗読劇の締めのセリフが「大好きだよ、侑」
大体こんな感じ。なんとカレーの味はキャラとキャストが全く同じで打合せなしという奇跡。やっぱ仲谷鳰はすげぇよ…
僕個人の感想としては七海燈子さんが子供舌ってことが発覚したのやばない?でしかも燈子のピーマン、ルウの件といい小糸侑さんも佐伯沙弥香さんもあまりにも惚れた弱みって言葉が似合いすぎてだな。手料理がいつの間にか甘目になってる小糸侑さんの話してぇなぁ…
あと最後のシーンで「あ、燈子追いかけるんですね分かります」って思ってたけどその理由でもうね…ただ侑のことが好きで一緒にいたいだけじゃないんだよね。本当に侑のことが大切だから、もう大切な人を失いたくないから追いかけたの、ね…それを察して一緒に行こうって言う小糸侑さんの優しさよ。「好きを持たない君が世界で一番優しく見えた」って燈子は言ってたけどあながち間違ってなかったよなあと思う。少なくともこの場面で救われたのは燈子なんだよな。
二人だけの秘密の共有ってのも定番だがやはり良い。予算をこっそり使っておやつ買うなんて小さなことかもしれない。でもありふれた日常の中にちょっとした秘密があるなんてかわええじゃないか。
そしてこの物語の最後が燈子の「大好きだよ、侑」なのまさに”やがて君になる”だよなぁ…ここで侑の返事がないのがいいのよ。それを勿論燈子も望んでて。作品を表せる場面の一つに数えていいと思います。
【ライブパート】
ここでようやく安月名莉子さんご登場。初めて生で見たけどかわいい。すんごくかわいい。笑顔とっても素敵。しぐさの一つ一つがかわいいんですよ。昼の部で「埼玉の高校の卓球部です!」って言ってたのに夜の部でもう少しそれっぽくしたほうがいいかって反省して「隣町の吹奏楽部です!」って言っててはいかわいい。ちなみに昼の部の卓球部が本当だそうです。オレ埼玉県民なのにこんなかわいい同級生いなかったなあ…
今回君にふれて、riseの2曲披露していただいたけど音源と遜色ないし声量もあってすんごいの。もう君にふれてのBメロあたりから鳥肌止まらないんだわ。昼の部とか初めて聴いたこと、4列目だから近かったのもあるけど体が震えてたわ冗談抜きで。聞き入るとはまさにこのことやなと思いました。
夜の部で本人の口からriseが2年前に作った曲って話を聞いておったまげたよね。記憶が正しければCD発売してから挿入歌にされたような気がしたけどそんな前の曲とは思わなんだ。9話のあのシーンにぴったりだったと思います、ありがとうございます。
ぜひまた生歌聴きたいです、ファンになりました(ちょろい)
そしてこのためにこのイベントに来た、hectopascal初披露ですよ!会場の歓声すごかったもんみんな大好きだね。オレも大好き。
ダンスつきで見れるしもう感無量。イベント終了後に振付師の方が解説してくれましたのでこちらをご覧になるといいと思います。
https://twitter.com/yz_ent_sho/status/1132635188972797953
曲調自体も明るいからかわいいんですよ。でもなんか考えちゃうんだよ。色々考えてそうだなぁって。この二人の関係性を表現してるのかなぁって。
解説にもあるけど最後侑が燈子の腕を掴んでお互いの手を握って終わるんですよ。あとこれ見落としがなければ侑が燈子の背中を見たことは何回かあっても燈子は侑の背中多分みてなかったんですよ。それで最後離れようとする燈子の腕を侑が掴むのエモい…エモくない?この侑から繋ぐのを大事にしたの一文がたまらないんだわ。燈子の性質上どうしたって侑から触れられないんですよ、だってそしたら燈子は離れていくから。曲の終わりに自分の好きを必死で抑えて隠してた侑から手を繋ぎに行くこの破壊力よ。ありがとうございます…
もったいないから今回だけにしないでまたやってください。何度だって見たいです。どうかお願いします…!
【まとめ】
本イベントを通して製作陣の皆さんが本当にやがて君になるを愛してくれていることが伝わってきて本当に嬉しかったです。みんな2期やりたい、まだやりたいシーンがあるって言ってくれたの嬉しいよほんと。特に印象に残ってるのが茅野さんの夜の部の挨拶の「佐伯沙弥香役の茅野愛衣をここで終わらせたくない」という言葉と、そのあとに「佐伯沙弥香役の茅野愛衣でした」で締めたことがもう”ずるい”。どうしてもこれだけは言いたかった。
原作の方は現在7巻で、あと1巻で終わってしまうのですが最後まで、終わった後もファンの一人としてやが君を愛して応援していきたいと思います。やが君にかかわるすべてに皆様に感謝します、本当にありがとうございます。この作品に出会えて幸せです。
あまりにも文章下手すぎるくせに量だけ無駄に多かったですが少しでも本イベントのことが伝わったら幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました!