True Destiny

この世界覆う壁があるんなら 闇夜ごと、この手で壊すよ

リズと青い鳥 感想・考察

 

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本日「リズと青い鳥」を見てまいりました。舞台挨拶で29日のチケットはあるけど我慢できるわけがないので今日初回のやつを見てきました。響け!ユーフォニアム、主役の声が東山奈央、のぞみぞという百合とまあオレが好きな要素が詰め込まれてるしそりゃ我慢できないわ。

言いたいことが相変わらず多くてでもそれをうまくまとめられそうもないので箇条書きみたいな形で書きなぐりたいと思います。あくまで私が思ったことなのでそこはご理解のほどお願いします。クオリティは保証しません。ネタバレ一切気にしないで思ってることをただひたすら書いていくのでブラウザバックする方は今のうちにお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

さてまずは「リズと青い鳥」全体について。

おそらくだけど「響け!ユーフォニアムの続編」ではなく「リズと青い鳥」としてみるべきだと思う。製作スタッフが本編と違ったのもこれが理由なのかもしれない。上映終了後にこの考えに至ったがそれで色々なものが腑に落ちたような気がした。もちろん、ユーフォの続編としても十分すぎる内容であるが、全く別の作品くらいの考えで見た方が映画を楽しめると自分は思う。

考えれば考えるほど内容が深まっていくし、文句なしの希美とみぞれが主人公の映画だった。ナレーションなどはなく、二人を中心とした会話や絵だけで多くのものを表現できていたと思う。例えば冒頭の希美のあとをみぞれがついていくシーンなんかは二人の関係が痛いほどに分かるシーンだった。間違いなく傑作と言っていい出来だろう。パンフレットのインタビューを読むとまた理解が深まったし、監督、脚本、声優など制作陣にとても恵まれた作品だと痛快した。希美とみぞれの演技は素晴らしいの一言に尽きる。最後の方のハグシーンをはじめ、二人の感情が最初から最後まで表現されていたと思う。傘木希美が東山奈央で、鎧塚みぞれが種﨑敦美で本当に良かった。

この作品に関わった制作陣の皆様に感謝。

 

 

 

ではもうちょい話の中身を掘り下げたいなと思います。あとでのぞみぞはたくさん語るので先にくみれいとなかよし川について。

くみれいはちょろっとだけ出たけどのぞみぞがやるはずのパートをやるという王者の風格を見せつけた。たかだか数分で”強さ”を見せつけるあたりくみれいはやっぱすげぇよ…

なかよし川は相変わらず仲いいのかよくわからないままで安心した。突っ走りがちというか頑張りすぎるデカリボン先輩とストッパーとしてのポニテ先輩。ユーフォ1期から比べると本当に成長したと思う。もし機会があったらこの二人の話も掘り下げてほしい。

 

 

 

はいじゃここから本編です。のぞみぞの話していきたいと思います。思ったこと適当に書いてるので駄文許して。

なんといっても最後の大好きのハグのシーンが素晴らしかった。あそこに色々なものが集約されていたと思う。みぞれが言った「希美のすべてが好き」。希美が言った「みぞれのオーボエが好き」。あれは紛れもなく本心であって、そしてお互いがお互いに言ってほしかった言葉なのだろう。特に希美はフルートに途轍もない思い入れがあったはず。本作で「希美がみぞれに音楽において置いて行かれた」というところもあり、みぞれに自分のフルートを認めてほしかったという思いはあったのではないかと思う。Twitterで見たがここの希美の「ありがとう」はNo,thank you.であるということらしい。少なくともこのとき希美がみぞれに言ってほしかった言葉はもらえなかったのだと思う。みぞれが希美に言ってほしかったのは「みぞれが好き」の一言ではないかと考えている。希美にとってのみぞれとみぞれにとっての希美が違うということは本作でも十分に表現されていた。きっとみぞれはそれを理解しているし、だからこそみぞれは「自分が希美の特別である」という証が欲しかったのではないかと思う。

希美が欲しいものは希美からすべてをもらったみぞれが持っていて、でもみぞれが欲しいのは希美ただ一人だけ…この関係をなんと言葉に表したらいいのか、私にはわからない。もし希美が部活をやめていなかったら…そんなことを考えてしまう。でもそうじゃなかったからこそ二人はお互いの気持ちを少し理解することが出来ただろうし、歩み寄っていけたのではないだろうか。

最後の図書室で希美が音大ではなく一般の大学を受けることにしたことが分かったが、この先希美がフルートを続けていくのか。そこは明確にされなかった。正直、私としては音大受けると言ってほしかった。みぞれに追いつくと言ってほしかった。でもこれは「リズと青い鳥」だからこのような形になったのだろう。

「あぁ神様、どうして私にカゴの開け方を教えたのですか——」ここで希美がみぞれを友達の中の一人という見方をしていないと明確に表現された。みぞれは私から離れていかない。そのみぞれが今自分から飛び立とうとしている。ここでみぞれに向けられた希美の気持ちはみぞれの欲しいものではないのかもしれない。それでも二人の心の距離はきっと縮まったと私は信じている。

それを表現したかはわからないが、最後の希美とみぞれが一緒に帰るシーンでは冒頭のシーンと比べて物理的に距離は縮まっているし、並んで歩いているところもあったくらいだ。それでも前を歩いているのは希美なのは、みぞれが希美を置いて行ったという考えはこれっぽっちもないということではないかと思う。そして、これからもみぞれにとって希美がすべてであるということは変わらないということではないかと考えている。

私の中で気になっているのはみぞれが音大を受ける、オーボエを続けるという決断は果たして自分から生まれたものなのか、それともやはり希美からもらったものなのかというところがある。最初にみぞれが音大を受けると決めた理由は希美が行くと言ったからであり、オーボエを吹くためになったのは物語の最後だ。これは希美の「みぞれのオーボエが好き」という一言があったからではないのだろうか。あくまでみぞれの優先順位は希美>オーボエだ。もしこの一言がなかったらみぞれは希美と同じ一般の大学を受けていたのかもしれない。希美はみぞれの好きなところを少なくとも劇中ではほかに言ってない。みぞれは一度希美を失ったことからまた希美が自分から離れていくことを恐れている。ならみぞれからオーボエを取り上げたら希美はみぞれに目を向けてくれるだろうか?私はみぞれにはそんな恐怖心があってもおかしくはないだろう。これをみぞれが希美からではなく自分で決めたことと受け止めていいのか。

 

 

 

 

なんか色々と書いていった気がするけどこの辺にしときます。もう話めちゃくちゃだろうから見返したくねえ…

最後にまとめとして私は希美と同じくハッピーエンドが好きです。

この映画はパンフレットに「途中から途中の物語」とありました。希美とみぞれの物語はここで終わりではありません。リズと青い鳥は二人の愛のあり方として、別れることを選びました。リズと青い鳥。傘木希美と鎧塚みぞれ。この二組は確かに似ています。ですが似ているだけで、別人です。リズと青いという童話の結末をみぞれは理解出来ませんでした。希美は好きだけど悲しいと言いました。

だから希美とみぞれにはリズと青い鳥とは違う結末を迎えてほしい。二人なりの愛のあり方を見つけてほしいと思います。誰もがハッピーエンドだと言えるような未来であることを心から願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PS:のぞみぞやっぱ尊いので偉い二次創作者の皆様のぞみぞハッピーエンドssぶん投げてください。